アップルウォッチ(Apple Watch)などのスマートウォッチはプールやお風呂など、水がある環境でも使える便利なデバイスですが、思わぬトラブルで壊れてしまうことがあります。特に「プールで使う時」や「お風呂で壊れた」といった状況で困っている方も少なくありません。水中での誤作動を防ぐためには「防水ロックのやり方」を理解し、手洗い時にも適切に使うことが大切です。防水ロックを忘れたまま水に入るとどうなるのか、防水ロックをしないと何が起こるのかも知っておく必要があります。
また、Apple Watchは「浸水や水没に耐えられるか」という点でモデルによって性能が異なり、正しい知識が求められます。万が一「水没したときの症状」を発見した際の初期対応や、修理を依頼する際に「水没修理料金はいくら」かかるのかなど、事前に知っておくと安心です。
さらに、プールでの使用には注意が必要で、「プールで壊れた」といったトラブルを防ぐために「プールカバー」の活用が効果的です。ただし、すべてのプールでの使用が許可されているわけではなく、「プール禁止」とされる場合もあります。その理由や、禁止されている状況を理解することで、無駄な故障やトラブルを避けることができます。
この記事では、Apple Watchがプールやお風呂で壊れた際の対応方法をはじめ、防水ロックの使い方や水没後の対処法、再発防止のためのポイントまで詳しく解説します。大切なApple Watchを長持ちさせるために、正しい知識を身につけて安全に使い続けましょう!
- Apple Watchがプールやお風呂で壊れた時の正しい対応方法
- 防水ロックのやり方や忘れた時に起こるリスク
- プールで使う時の注意点やプールカバーの活用法
- 水没修理料金の目安や修理後に再発を防ぐためのポイント
Apple Watchがプールやお風呂で壊れた!その場合の対応や注意点

- Apple Watchがプールやお風呂で壊れた時の対応
- プールで使う時に必要な準備とは。プールカバーで防水性能を強化!
- プールでの使用が禁止される場合とは
- 防水ロックのやり方とポイント
- 防水ロックをしないとどうなる?忘れた時に起こるリスク
- 防水ロックを手洗い時に使う必要性
Apple Watchがプールやお風呂で壊れた時の対応

Apple Watchがプールやお風呂で壊れた場合、適切な対応を速やかに取ることが、修理費用の節約やデータの保護につながります。耐水性能を持つApple Watchですが、完全防水ではないため、予期せぬトラブルに見舞われる可能性があります。水没や故障時に冷静に対処するために、具体的な手順を理解しておきましょう。
手順①:電源を切る。
まず、Apple Watchが水に濡れてしまったことに気づいたら、最初にすべきことは電源を切ることです。内部に水が侵入している状態で通電を続けると、回路がショートし、基板が故障する恐れがあります。電源が切れない場合や画面が反応しない場合は、無理に操作せず、そのまま修理店に相談するようにしてください。
手順②:水分を拭き取る。
次に、外部の水分をできるだけ早く拭き取りましょう。乾いた柔らかい布やマイクロファイバークロスを使用し、画面や本体、バンド部分を丁寧に拭いてください。このとき、Apple Watchを振って水を出そうとしたり、ドライヤーで乾かしたりするのは厳禁です。ドライヤーの熱風は内部の電子基板を損傷するだけでなく、風圧で水分を奥に押し込む原因となるため、避ける必要があります。
手順③:防水ロックを解除する。
水分を拭き取った後は、防水ロック機能を解除し、水を排出する操作を行います。防水ロックは、Apple Watchが水中で誤操作されるのを防ぐために自動的に有効になります。解除するには、サイドボタンを押してコントロールセンターを開き、防水ロックのアイコンをタップした後、Digital Crownを回転させるとスピーカーから水が排出されます。水を排出する際には音が鳴るため、驚かないよう注意しましょう。
万が一、防水ロックを設定せずにプールやお風呂に入ってしまった場合、内部に水が侵入するリスクが高まります。特に、スピーカーやマイク部分は水が入りやすい構造になっているため、水没後に音がこもったり、マイクが機能しなくなる症状が見られることがあります。このような場合は、慌てずに水分を拭き取り、しばらく乾燥させた後で動作確認をしてください。それでも異常が続く場合は、専門店での診断を依頼しましょう。
また、Apple Watchが水に浸かってから、数時間や数日後に不具合が発生するケースもあります。これは、水分が内部に残り、時間の経過とともに基板を腐食させるためです。特に、海水やプールの水には塩分や塩素が含まれており、真水よりも早く腐食が進行します。使用後には真水で軽くすすいでから拭き取り、乾燥させる習慣をつけることが大切です。
それでも治らない場合:専門店に修理を依頼する。
さらに、修理を依頼する際には、水没修理に対応している専門店を選ぶ必要があります。一般的な修理店では内部の洗浄や乾燥のみで対応される場合がありますが、Apple Watchは精密機器であるため、基板の点検や腐食部分のクリーニングが必要となります。修理費用はモデルや水没の程度によって異なりますが、Series 3やSeries 4などの古いモデルは比較的安価に修理可能です。一方で、Apple Watch Ultraや最新シリーズは修理費用が高額になる傾向があるため、定期的なメンテナンスと慎重な取り扱いが推奨されます。
Apple Watchを長期間安心して使用するためには、水没時の適切な対応に加えて、予防策を講じることも必要です。例えば、プールやお風呂で使用する際には防水ケースやプールカバーを活用し、外部からの水の侵入を最小限に抑えましょう。また、使用後は防水ロックを解除し、水分が完全に排出されたことを確認してから保管することで、後々のトラブルを防ぐことができます。
以上のように、Apple Watchがプールやお風呂で壊れた際には、速やかに電源を切り、水分を拭き取り、防水ロックを解除して水を排出することが大切です。定期的なメンテナンスと適切な取り扱いにより、Apple Watchの機能を長く快適に維持することができるでしょう。
プールで使う時に必要な準備とは。プールカバーで防水性能を強化!

Apple Watchをプールで使用する際には、事前の準備が必要不可欠です。Apple Watchは耐水性能を備えていますが、完全防水ではないため、適切な対策を行わなければ水没や故障のリスクが高まります。安心してプールで使用するために、具体的な準備方法について詳しく説明します。
まず最初に確認すべきなのは「防水ロック」の設定です。防水ロックは、Apple Watchを水中で使用する際にタッチ操作が誤作動するのを防ぐための機能です。この機能を有効にすると、画面がロックされると同時に、スピーカーの水排出機能が有効になります。設定手順は簡単で、サイドボタンを押してコントロールセンターを表示し、防水ロックのアイコンをタップするだけです。この操作を忘れると、プール内で画面が意図せず反応してしまうだけでなく、水がスピーカーやマイクに侵入しやすくなるため注意が必要です。
次に、プールカバーの装着を検討しましょう。Apple Watchのプールカバーは、耐水性能を強化し、内部への水の侵入を最小限に抑える役割を果たします。プールカバーにはシリコン製やTPU製などさまざまな種類があり、耐久性やフィット感が異なります。特に、ダイビングや水中でのアクティビティを頻繁に行う場合は、厚みがあり密閉性の高いカバーを選ぶと安心です。
プールカバーを選ぶ際には、Apple Watchのモデルに適合しているか確認することも重要です。例えば、Apple Watch Series 7やSeries 8は本体サイズが異なるため、専用設計されたカバーを選ぶ必要があります。誤ってサイズが合わないカバーを使用すると、隙間から水が入り込む可能性があるため、購入前には必ず適合機種を確認しましょう。
さらに、プールでの使用後のメンテナンスも大切です。プールの水には塩素が含まれており、金属部分に残ると腐食の原因となります。使用後は真水でApple Watchを軽くすすぎ、柔らかい布で水分を拭き取ることが推奨されます。この際、防水ロックを解除し、Digital Crownを回転させてスピーカー内の水を排出してください。スピーカーから水が出るときに音が鳴るため、初めての方は驚かれるかもしれませんが、これは正常な動作です。
加えて、プールでの使用時には、強い水流を避けるよう心掛けましょう。耐水性能があるとはいえ、ウォータースライダーやジェットスパなど、水圧が強い環境では内部に水が押し込まれるリスクがあります。Apple Watch Ultraなどの高耐水モデルであっても、想定以上の水圧がかかると故障につながる可能性があるため注意が必要です。
また、Apple Watchをプールで使う際には、バンド選びも重要なポイントです。レザー製やステンレススチール製のバンドは水に弱いため、シリコン製のスポーツバンドなど、耐水性に優れた素材を選ぶようにしましょう。これにより、使用後にバンドが劣化するリスクを軽減できます。
最後に、安全に使用するためには定期的なメンテナンスが不可欠です。プールでの使用後は防水カバーを外し、本体とカバーを別々に乾燥させることで、カバー内に水分が残って内部に結露が生じるのを防ぎます。長期間プールで使用する予定がある場合は、定期的に専門店で防水性能を点検してもらうと安心です。
以上のように、Apple Watchをプールで使用する際には、防水ロックの設定、適切なプールカバーの装着、使用後のメンテナンスを徹底することが大切です。これらの準備を怠らずに行えば、プールでのアクティビティを安心して楽しむことができるでしょう。が、過信せずに定期的なメンテナンスを行うことで、安心してプールでの使用を続けることができます。
プールでの使用が禁止される場合とは

Apple Watchは多くのモデルで耐水性能が備わっており、プールでの使用が可能ですが、すべての環境で安全に使用できるわけではありません。使用が禁止される、または推奨されない状況がいくつか存在します。これを理解しておくことで、故障や不具合のリスクを軽減できます。
まず、Apple Watchのモデルによる制限を確認する必要があります。Apple Watch Series 1および初代モデルはIPX7等級の耐水性能しか備わっておらず、軽い水しぶきには耐えられるものの、水に浸すことは推奨されていません。そのため、これらのモデルはプールでの使用が禁止されています。これに対して、Series 2以降のモデルはISO 22810:2010規格に基づく耐水性能があり、プールや海でのスイミングが可能です。しかし、これらも水深50メートルを超える潜水や高水圧がかかる状況には適していないため、深いプールやウォータースライダーの使用時には注意が必要です。
次に、プールの水質が問題となる場合があります。公営プールやホテルのプールには消毒目的で塩素が多く含まれていることがあり、この塩素は金属部品の腐食を早める可能性があります。また、海水に含まれる塩分も同様に金属部分にダメージを与えるため、海水で使用した後は必ず真水で洗い流し、柔らかい布で拭き取る必要があります。
さらに、Apple Watch Ultraなどのダイビング機能が搭載されているモデルを除き、スキューバダイビングや水上スキーといった高水圧がかかる環境での使用は禁止されています。特にウォータースライダーや急流下りでは一時的に強い水圧がかかるため、防水性能を超える力が加わり、内部に水が侵入するリスクが高まります。耐水性能があるからといって過信せず、適切な環境でのみ使用することが大切です。
最後に、バンドの種類にも注意が必要です。レザー製やステンレススチール製のバンドは水に弱く、プールでの使用は推奨されていません。水泳時には、スポーツバンドやオーシャンバンドなどの耐水性に優れたバンドを選ぶようにしましょう。このように、Apple Watchはモデルや環境によって使用が制限される場合があるため、事前に仕様を確認し、適切な取り扱いを心掛けることが必要です。
防水ロックのやり方とポイント

Apple Watchには「防水ロック」という機能が備わっており、水中での誤操作を防ぐだけでなく、スピーカー内に入った水を排出する役割も担っています。プールやお風呂でApple Watchを使用する際は、この防水ロックを事前に設定しておくことが重要です。ここでは、その設定方法と、使用時に役立つポイントを解説します。
防水ロックの設定は非常に簡単です。まず、Apple Watchのサイドボタンを押してコントロールセンターを開きます。次に、水滴のアイコンが表示された防水ロックのボタンをタップするだけで有効化されます。画面上部に防水ロックのアイコンが表示されたら設定完了です。なお、スイミングワークアウトを開始した場合には、この防水ロックが自動的に有効になりますが、手洗いやお風呂での使用時には手動での設定が必要です。
防水ロックの解除は、Digital Crownを回転させることで行います。回転中に音が鳴り、スピーカーから水が排出される仕組みになっています。音が鳴るのは正常な動作であり、残っている水をスピーカーから出すためのものです。この排水作業が終わるまでDigital Crownを回し続ける必要があるため、途中で止めないように注意しましょう。
防水ロックを使用する際のポイントとして、まず「水に入る前に設定する」という習慣をつけることが挙げられます。水中で設定しようとすると、すでに水が侵入してしまう恐れがあり、操作自体ができない場合もあります。また、防水ロックは水中でのタッチ操作を無効化しますが、Digital Crownの回転は有効なため、プール内での時間確認などはDigital Crownを活用することで可能です。
防水ロックを解除した後も、Apple Watchの動作をしばらく確認することが推奨されます。スピーカー音がこもる、マイクが反応しないなどの異常が見られた場合は、再度防水ロックを設定して水を排出するか、乾燥した場所で十分に水分が蒸発するまで放置してください。それでも改善しない場合には、修理店での点検を検討しましょう。
防水ロックをしないとどうなる?忘れた時に起こるリスク。

Apple Watchを水中で使用する際に、防水ロックを設定しないまま入水してしまうと、さまざまなリスクが生じます。この機能は単なる誤操作防止だけでなく、水の侵入による内部機器の損傷を防ぐ役割も担っているため、使用前の確認が欠かせません。ここでは、防水ロックを忘れた場合に起こり得るリスクについて詳しく説明します。
まず最も大きなリスクは、内部への水の侵入です。Apple Watchには耐水性能が備わっているものの、スピーカーやマイク部分には音を出すための通気孔が設けられており、ここから水が入り込む可能性があります。防水ロックを有効にすると、これらの部分の通気孔が水の侵入を防ぐように設計されています。しかし、設定を忘れた場合、プールやお風呂の水が内部に入り込み、スピーカー音のこもりやマイクの感度低下を引き起こします。
次に、水が内部の電子基板に触れることで発生する「基板ショート」も深刻な問題です。基板がショートすると、Apple Watchが再起動を繰り返したり、最悪の場合、完全に起動しなくなったりする可能性があります。特に海水やプールの水は塩分や塩素を含んでいるため、真水よりも早く腐食が進行します。このような状況を防ぐためには、使用後に必ず真水で洗い流し、柔らかい布で拭き取る必要があります。
さらに、画面操作に関するトラブルも起こりやすくなります。防水ロックを忘れたままプールに入ると、水の抵抗によって画面が誤作動を起こし、意図しない操作が行われる可能性があります。例えば、ワークアウトが予期せず終了したり、アプリが勝手に起動したりすることがあります。これにより、記録していたデータが途中で失われるといった不具合につながるため、事前の防水ロック設定が欠かせません。
防水ロックを忘れてしまった場合には、早急に水分を拭き取り、Digital Crownを回して水を排出してください。その後、しばらく乾燥させてから動作を確認しましょう。異常が見られる場合には、無理に使用を続けず、専門店での点検を受けることが推奨されます。
このように、防水ロックを忘れるとさまざまなリスクが伴います。プールやお風呂に入る前には、防水ロックの設定を忘れず、使用後のメンテナンスも怠らないよう心がけることが大切です。
防水ロックを手洗い時に使う必要性

Apple Watchを着けたまま手洗いをする際に、防水ロックを有効にする必要があるのか疑問に思う方も多いでしょう。手洗い程度の水であれば影響は少ないように感じるかもしれませんが、実際には小さな水滴や石けんが原因で誤作動や故障が発生することがあります。そのため、手洗い時にも防水ロックを活用することは、Apple Watchを長く安全に使用するために必要な対策のひとつです。
まず、防水ロックを手洗い時に有効にする最大の理由は「誤作動防止」です。Apple Watchのディスプレイは感圧タッチやタッチ操作を基本としており、水が付着するとタッチ操作が誤って反応することがあります。たとえば、手洗い中に石けん水が画面に付着し、誤ってワークアウトが開始されてしまうケースも報告されています。防水ロックを有効にすれば、画面のタッチ操作が無効化され、こうした誤作動のリスクを防ぐことができます。
次に、手洗い時に使用する石けんやハンドソープは、Apple Watchにとって大きな脅威となります。石けんには油分を分解する界面活性剤が含まれており、この成分がApple Watchの防水シールやマイク部分に入り込むと、内部の劣化を促進する可能性があります。特に、石けん水がスピーカー部分に入り込むと、音質が低下したり、マイクが機能しなくなったりすることがあります。防水ロックを設定し、手洗い後に真水で軽く洗い流すことで、こうしたリスクを大きく軽減できます。
さらに、防水ロックを有効にすると、手洗い後にDigital Crownを回すことでスピーカーから水を排出できます。Apple Watchは防水性能を備えているとはいえ、スピーカー部分には音を出すための穴が開いており、水が侵入しやすい構造になっています。手洗い後に防水ロックを解除して水を排出することで、内部の乾燥を促進し、不具合を予防できます。
手洗い時に防水ロックを使用する習慣をつけることで、誤作動を防ぐだけでなく、内部の劣化を遅らせる効果も期待できます。特に、頻繁に手洗いをする環境や、石けんを使用する機会が多い方は、この防水ロックの活用を忘れずに行いましょう。些細な手間が、Apple Watchの寿命を大きく延ばすことにつながるのです。
Apple Watchがプールやお風呂で壊れた後の対策

- 浸水や水没に耐えられる性能の確認
- 水没したときの症状と初期対応
- 水没修理料金はいくらかかる?
- 修理後に再発を防ぐための注意点
浸水や水没に耐えられる性能の確認

Apple Watchは耐水性能を備えており、モデルによって異なる水深までの耐水性が認められています。しかし、あくまで耐水性能であり、完全防水ではないため、水没や浸水のリスクを過信しないことが重要です。水中での使用前に、その性能を確認し、正しく理解することで故障のリスクを軽減できます。
まず、Apple Watchのモデルごとの耐水性能を理解しましょう。Apple Watch Series 1および初代モデルはIPX7等級であり、日常生活での多少の水しぶきには耐えられますが、水に浸すことは推奨されていません。一方、Series 2以降のモデルはISO 22810:2010規格に基づき、水深50メートルまでの耐水性能を備えています。これにより、プールや浅い海でのスイミングは可能ですが、スキューバダイビングや水上スキーなど、水圧が急激に変化する状況では使用が禁止されています。
特にApple Watch Ultraは、水深100メートルまでの耐水性能を備えており、レクリエーションスキューバダイビングにも対応しています。しかし、いずれのモデルも耐水性能は経年劣化するため、購入から数年経過したApple Watchは定期的に点検することが推奨されます。水密シールが劣化していると、わずかな水圧でも内部に浸水する可能性があります。
また、水中での使用後には必ず防水ロックを解除し、スピーカーから水を排出してください。Apple Watchにはスピーカーを使って水を排出する機能が搭載されていますが、防水ロックを有効にしないまま使用すると、スピーカー内に水が残ることがあります。残留した水が時間の経過とともに内部で腐食を引き起こすため、水泳後や水に触れた後には必ずこの作業を行いましょう。
さらに、水没時のリスクを軽減するために、定期的なメンテナンスを行うことも大切です。Apple Watchの水密性能は再加工できないため、特にスイミングやアウトドアでの使用が多い方は、メーカーや修理専門店で耐水性能をチェックしてもらうことをおすすめします。防水性能に関する仕様は、Apple公式サイトや取扱説明書でも確認可能です。
以上のように、Apple Watchにはモデルごとに異なる耐水性能が設定されています。水中でのアクティビティを楽しむためには、事前に性能を確認し、適切な使い方を心掛けることが重要です。
水没したときの症状と初期対応

Apple Watchが水没した場合、早急に適切な対応を取るか否かで、その後の復旧率に大きな差が出ます。水没時には、目に見える症状が現れることもあれば、しばらく時間が経ってから不具合が発生するケースもあります。ここでは、水没時に見られる主な症状と、必要な初期対応について詳しく解説します。
水没後の代表的な症状として挙げられるのは、まず「スピーカー音のこもり」です。Apple Watchのスピーカー部分には水が入りやすく、水没直後に音が小さくなったり、こもったりする場合があります。これは、水がスピーカーの穴に詰まっているために起こる現象で、時間の経過とともに自然に改善することもありますが、防水ロックを解除してスピーカーから水を排出する操作を行うことで、早期の改善が期待できます。
次に、ディスプレイのタッチ不良が発生する場合があります。水が内部に侵入すると、画面が正常に反応しなくなったり、誤作動を起こしたりすることがあります。特に、電源ボタンやDigital Crownが反応しない、画面に水滴の跡が残るといった症状が見られたら、早急な対応が必要です。
水没後に本体が異常に発熱する症状も要注意です。内部の電子回路が水に触れることでショートが発生し、基板が損傷する可能性があります。発熱に気づいた際は、ただちに電源を切り、無理に再起動しないようにしてください。内部の水が乾燥する前に通電すると、基板の腐食や短絡が進行するためです。
水没時の初期対応として、まずApple Watchの電源を速やかに切ることが最優先です。画面が反応しない場合は、強制再起動を試みるのではなく、そのままにしておきます。次に、柔らかい布で外側の水分を拭き取り、防水ロックを解除してスピーカーから水を排出します。内部に水が残っている可能性があるため、直射日光を避けた風通しの良い場所で乾燥させるようにしましょう。
なお、海水やプールの水に触れた場合は、塩分や塩素が付着しているため、必ず真水で洗い流してから乾燥させることが大切です。これにより、金属部分の腐食や内部機器の損傷を予防できます。乾燥後も異常が続く場合は、無理に使用を再開せず、早急に修理専門店に相談することをおすすめします。
Apple Watchの水没時には、冷静に状況を見極め、適切な初期対応を行うことで復旧率が大きく向上します。日頃から防水ロックの使用やメンテナンスを心掛け、水没時のトラブルを未然に防ぐことが重要です。
水没修理料金はいくらかかる?

Apple Watchが水没してしまった場合、修理にかかる料金が気になる方は多いでしょう。水没修理料金は、モデルや修理内容、修理を依頼する店舗によって異なります。なおモデルごとの修理の料金の目安は以下のようになっています。
モデル | 作業代金(税込) | 初回割引(税込) |
---|---|---|
Apple Watch Series 3 (38mm/42mm) | 12,000円 | 7,000円 |
Apple Watch Series 4 (40mm/44mm) | 12,000円 | 7,000円 |
Apple Watch Series 5 (40mm/44mm) | 12,000円 | 7,000円 |
Apple Watch SE1 (40mm/44mm) | 12,000円 | 7,000円 |
Apple Watch Series 6 (40mm/44mm) | 12,000円 | 7,000円 |
Apple Watch Series 7 (41mm/45mm) | 12,000円 | 7,000円 |
Apple Watch Series 8 (41mm/45mm) | 12,000円 | 7,000円 |
Apple Watch SE2 (40mm/44mm) | 12,000円 | 7,000円 |
Apple Watch Series 9 (41mm/45mm) | 12,000円 | 7,000円 |
Apple Watch Ultra | 15,000円 | 10,000円 |
Apple Watch Ultra 2 | 15,000円 | 10,000円 |
ここでは、具体的な費用の目安や、修理料金に影響する要素について詳しく解説します。
まず、水没修理の料金はモデルごとに異なる設定がされています。一般的な修理店に依頼する場合、Apple Watch Series 3からSeries 9までの多くのモデルは12,000円程度が相場となっています。ただし、修理店によっては初回割引が適用されることがあり、7,000円程度で修理が可能なケースもあります。最新のApple Watch Ultraシリーズの場合は、通常のモデルよりも高性能な耐水設計がされているため、修理料金もやや高く、15,000円が目安です。初回割引を利用すると10,000円程度まで下がる場合もあります。
次に、修理料金に影響を与える要素について見ていきましょう。まず「水没の度合い」です。軽い水没で内部に水がわずかに侵入しただけであれば、洗浄や乾燥作業のみで修理が完了し、比較的安価に済むことが多いです。しかし、海水や塩素を含むプールの水に長時間浸かっていた場合は、基板が腐食し、部品交換が必要になるため、料金が高額になる可能性があります。特に、基板修理が必要となる場合、修理費用は数万円に達することもあります。
また、修理依頼をする店舗の種類も重要です。Appleの公式修理サービスに依頼する場合、保証内容に応じて料金が変わります。AppleCare+に加入している場合、水没修理費用は一律でおおよそ9,800円程度で対応可能です。一方、保証対象外の場合、修理料金はモデルによって大きく異なり、数万円規模になることもあります。一方、非正規の修理店であれば費用は比較的安価ですが、品質や保証の面で不安が残る場合があるため、店舗選びは慎重に行いましょう。
修理にかかる期間についても触れておきます。軽度の水没であれば、数時間から1日程度で修理が完了する場合がありますが、基板洗浄や部品交換が必要な場合、数日から1週間程度の時間を要することがあります。特に、Apple Watch Ultraなどの特殊な部品を使用しているモデルは、部品の取り寄せに時間がかかることがあり、さらに長引くことがあります。
このように、Apple Watchの水没修理料金はモデルや修理内容、店舗によって大きく異なります。事前に料金の目安を把握し、信頼できる修理店に相談することで、予想外の出費やトラブルを避けることができます。万が一に備えて、定期的に防水性能をチェックし、水場での使用時には必ず防水ロックを有効にすることが、水没リスクの低減につながります。
修理後に再発を防ぐための注意点

Apple Watchを水没修理した後は、再発を防ぐための対策を徹底することが大切です。一度水没してしまったデバイスは、内部の防水シールや部品が劣化している可能性があり、再び水が侵入しやすい状態になっている場合があります。ここでは、修理後に再発を防ぐために実践すべき具体的な注意点について説明します。
まず、水に触れる前には必ず防水ロックを有効にしましょう。Apple Watchには防水ロック機能が搭載されており、水中での誤操作を防ぐと同時に、スピーカーからの水排出を効率的に行うことができます。防水ロックは、サイドボタンを押してコントロールセンターを開き、表示される水滴アイコンをタップすることで簡単に設定可能です。防水ロックを忘れることが原因で水没するケースが多いため、水場で使用する際のルーティンとして習慣づけることが重要です。
次に、Apple Watchの清掃と乾燥を定期的に行いましょう。プールや海水で使用した後は、必ず真水で軽くすすぎ、付着した塩分や塩素を除去してください。これを怠ると、金属部分が腐食し、耐水性能が低下する原因となります。水洗い後は柔らかい布で丁寧に水分を拭き取り、直射日光を避けた風通しの良い場所で乾燥させます。この際、Apple Watchを振って水を出そうとするのは逆効果です。水が奥に押し込まれてしまい、内部の部品が損傷する可能性があるため注意しましょう。
防水性能の定期的な確認も欠かせません。Apple Watchの耐水性能は永続的なものではなく、時間の経過や衝撃により低下していきます。特に、落下や衝撃を受けた後は、防水シールが剥がれている可能性があるため、定期的に専門店で防水性能を点検してもらうことが推奨されます。防水性能の低下に気づかずに使用を続けると、再度の水没リスクが高まるため、異常を感じた際には早めに対処しましょう。
加えて、使用環境にも注意が必要です。Apple Watchは耐水性能を備えているものの、高温や高圧の環境には対応していません。例えば、サウナやスチームルームでの使用は避けるべきです。Apple Watchの内部には微細な通気孔があり、これにより気圧センサーが機能します。しかし、サウナのような高温多湿の環境では、水蒸気がこの通気孔を通じて内部に入り込み、センサーの故障を引き起こす可能性があります。Apple Watch Ultraであっても、55℃を超える環境での使用は推奨されていないため注意してください。
さらに、プールや海での使用時には、プールカバーや防水ケースを活用することも効果的です。これにより、水の侵入リスクを低減できるだけでなく、外部からの衝撃や傷からも保護できます。ただし、カバー内部に水分が残りやすいため、使用後には必ず外して乾燥させることを忘れないようにしましょう。
最後に、バンドの選択にも注意が必要です。Apple Watchにはさまざまな素材のバンドがありますが、レザー製やステンレススチール製のバンドは水に弱いため、プールや海での使用には適していません。水場で使用する際は、フルオロエラストマー素材を使用したスポーツバンドや、耐水性の高いオーシャンバンドを選ぶことが推奨されます。
修理後に再発を防ぐためには、これらの注意点を守りつつ、定期的なメンテナンスを怠らないことが重要です。防水性能を維持し、安全に使用するための工夫を継続することで、Apple Watchを長期間安心して使い続けることができるでしょう。
Apple Watchがプールやお風呂で壊れた時の対応と予防のポイントの総括
記事のポイントをまとめます。
- Apple Watchが水に濡れたらすぐに電源を切る
- 柔らかい布で水分を拭き取り、ドライヤーは使わない防水ロックを解除してスピーカーから水を排出する
- 防水ロックはプールやお風呂の前に必ず設定する
- 手洗い時でも防水ロックを使い、石けん水の侵入を防ぐ
- Apple Watchは耐水性能があっても完全防水ではない
- Series 1以前のモデルは水没リスクが高いため注意する
- プール後は真水で洗い流し、塩素や塩分を除去する
- 防水ロックを忘れると誤作動や内部浸水のリスクが高まる
- スピーカー音がこもる場合は再度水排出を試みる
- プールや海での使用後は内部の乾燥を徹底する
- 高水圧のかかる環境やサウナでの使用は避ける
- 水没修理料金はモデルにより7,000円から15,000円程度
- 修理後は防水性能が低下する可能性があるため注意するプールカバーを活用し、水の侵入と外部衝撃を防ぐ
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